元旦の朝、「明けましておめでとうございます。」と挨拶すると、「明けましておめでとうございます。今日お正月なの？じゃ、奇麗な服に着替える。」と戸惑う表情をされながら、返答されたIさん。

玄関まで歩くと、「本当だお正月だね。すごい立派な鏡餅と花も奇麗ね。写真を撮ってくれる？」とにっこりとされました。更にお屠蘇を飲んで、昼食には赤飯とおせちをお出しすると、「今日はすごいね」と喜ばれていました。午後施設内に初詣に行き、おしるこを召し上がられました。

私がインドネシアから来日して15年、元旦は日本人にとって大切な日だと毎年感激しています。インドネシアにはお正月の伝統的な飾り物や食べ物などがなかったからです。更に高齢になっても、認知症になっても昔から習慣になっているの鏡餅を飾っておせちを食べたり、初詣に行ったりすると、今日はお正月だとみんなすぐわかります。元旦はご家族と過ごせることが理想的かもしれませんが、施設で寂しくならないように、笑顔があふれるようこれからも支援していきたいと思っております。